世田谷区が夜間デイサービス試験導入へ

  • 2010/12/10(金) 16:51:22

 介護すべき高齢者をかかえながら夜間も預けられるデイ・サービス制度を来年2月から世田谷区が導入するという記事が東京新聞に出ていた。現在の午後5時までを5時間延長して午後10時までとし、日中の利用者が引き続き滞在できるだけでなく、夜だけの利用も可能。夜間料金は、滞在時間にかかわらず一回千円に抑える。

子供の保育園のお迎え同様、家人が仕事で帰りが遅くなる時など、デイ・サービスから帰ったお年寄りが放置されず、時間延長により介護する側も介護される側も安心していられる現実の生活に即した制度導入で、世田谷区だけでなく他の区の住民もこのような制度があればいいと思うはずだ。

試験導入ということなので、実施可能となれば世田谷区は勿論、他の区も追随し、老人介護の現場も現実の生活に対応して融通の効くものとなっていくことだろう。介護保険が始まっても、なかなか現場の対応は、増加するお年寄りに追いつかないのが実情だと思われるが、このような取り組みが今後増えていくことに期待したい。

 
東京新聞

デイサービス、夜間に延長 世田谷区が試験導入へ

2010年12月10日 07時10分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010121090070933.html
 東京都世田谷区は来年二月から、介護の必要な高齢者を夜間に施設で預かる「トワイライトステイ」を、試験的に実施する。こうしたデイサービスは、これまで夕方までだったが、ライフスタイルの多様化に対応し、認知症などの家族を抱えながら夜間の仕事や地域活動などに参加できる環境を整える狙い。 (社会部・松村裕子)

 夜間のデイサービスは介護保険の対象外。東京都によると、自治体では、都が昨秋から北区と西東京市の二施設で認知症の利用者に限って試験的に実施しているが、都内の区市町村が実施するのは聞いたことがないという。世田谷区は本格運営に向けた課題を探るとともに、二〇一二年度の介護保険制度の見直しを控え、国に導入を働き掛ける。

 試験事業を行う施設は、世田谷区社会福祉事業団が運営する「デイ・ホーム上北沢」。同施設は現在は午後五時までだが、五時間延長して午後十時までとする。一日に六人程度預かり、日中の利用者が引き続き滞在できるだけでなく、夜だけの利用も可能。当面は、同施設に現在通っている利用者を対象とする。

 夜間料金は、滞在時間にかかわらず一回千円に抑える。夜間を担当する職員の人件費は区側が負担したり、国の緊急雇用創出事業を利用する。


 事業団によると、介護保険ではデイサービスを二時間まで延長できるが、こうした短時間の延長を利用する人はほとんどおらず、五時間の延長なら利用したいとの声があった。

 また民間では深夜滞在や宿泊可能な施設があるが、介護保険の対象外で職員数や設備面の基準がないため、サービスの質や料金などが問題視されていた。

 国の社会保障審議会介護保険部会の委員を務める結城康博・淑徳大准教授(社会福祉学)は「夜間延長は認知症のケアにも有効。これまでは民間が独自に展開してきたが、防火設備など不十分な施設もある。公的な取り組みなら、安全面の心配は少ない」と話す。

 世田谷区の自宅で義父の介護をする主婦(62)は「夜のデイサービスがあれば使いたい。夜の外出がしやすくなり、精神的に楽になる」と話している。

(東京新聞)

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