内閣改造は増税のため

  • 2011/01/14(金) 13:18:58

 民主党の両院総会・党大会の言論封殺を見、改造組閣を見て、誰もがこれは増税のための内閣だと思うだろう。同じ選挙区から、海江田氏と与謝野氏を経済産業・経済財政大臣とし、大蔵省に顔のきく鳩山政権のときの財務大臣だった藤井裕久氏を入閣させる。どう見ても誰が見てもこの内閣のときに、増税するつもりなのではないかと思う。同じ選挙区から政策も対立して争っていた海江田氏と与謝野氏を入れ、次の選挙では例えどちらかが比例にまわったとしても落ちるだろう。

 唐突に「 民主党が日本経済を破壊する」(与謝野馨著書)という著書を書いてそれまで自公政権にのって民主党を攻撃していた与謝野氏を入閣させ、民主党内で税制全体についてほとんど議論されずにこれら勢力に任せるということは、増税はこの内閣で成立するとしても、民主党は消滅するということである。この内閣のときに増税させ、選挙にぶつけ、そして民主党はなくなる。

 他党はいざしらず、民主党が自由に党員に議論させることなく言論封殺したあの党大会は、議論を尽くして挙党一致でまとまれるチャンスを失う結果になったといってよい。「菅さんについていくように」としか言わぬ岡田幹事長は、意見を言わせて心の底から民主党がまとまるという回り道に見えるかもしれないが、党が結束する機会を無にしてしまった。何ということだろう。

 たらいまわし人事など何の魅力もない。選挙大敗の責任もとらせず、枝野・安住議員をまた重要ポストに据えるなど考えられないこと。菅さんという人。民主党を破壊するためにどこかから送りこまれたとしか思えない。国民のことなど考えていない。民主党内の自由な議論すら奪い、民主党を消滅させ、政権交代の公約とは正反対の道を進んでいる。今後、仙谷「凌雲会」グループの力が強くなるとも言われている。

『「菅 直人・小宮山洋子」の正体見たり!』http://wajuntei.dtiblog.com/blog-entry-1110.htmlでも書いたが、権力の座についた菅さんはこれから徹底的に民主党壊しにかかり、選挙で負けようが勝とうが、民主党がなくなろうが、この内閣のときに国民が反対してやれぬことをあえてやろうとしているとしか思われない。「情の小沢と非情の菅」。まさに正反対だ。ここまで多くの人を踏み台にし、市民派の仮面をかぶってきた「菅 直人」に民主党議員は民主党の将来と日本国民の生活を任せていいのか?考えて欲しい。今の民主党は、小沢幹事長の時ワンマンで民主党員の議論がないと言っていた時より、もっと民主主義がない。グチャグチャ、メチャクチャ内閣だ。信念を通そうと頑張る、筋を通す民主党としての主張もない。

 これから真っ二つに割れるかもしれない民主党の進む道を思うと、政権交代を願って国民の生活がよくなることを期待した者として、はたと思い悩むばかりである。
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菅再改造内閣の顔ぶれ(敬称略) 総 理 菅 直人
総 務 片山 善博(留任)
法 務 江田 五月
外 務 前原 誠司(留任)
財 務 野田 佳彦(留任)
文部科学 高木 義明(留任)
厚生労働 細川 律夫(留任)
農林水産 鹿野 道彦(留任)
経済産業 海江田 万里
国土交通 大畠 章宏
環境・防災 松本 龍(留任)
防 衛 北沢 俊美(留任)
官房・沖縄北方 枝野 幸男
国家公安・拉致問題 中野 寛成
郵政・金融 自見 庄三郎(留任)
行政刷新 蓮舫(留任)
経済財政 与謝野 馨
国家戦略 玄葉 光一郎(留任)
閣僚の主な兼務・担当 中野特命相=公務員制度改革▽与謝野特命相=少子化、男女共同参画、社会保障・税一体改革▽蓮舫特命相=消費者、食品安全
(注)色付きは新たな閣僚
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産経ニュース

2011.1.14
「人生は不条理」 海江田氏、同一選挙区の与謝野氏入閣に憮然


海江田万里氏
 海江田万里経済財政担当相は14日、閣議後の記者会見で、衆院東京1区で激しく議席を争ってきた与謝野馨元財務相が、自身の後任の経財相に内定したことに、「人生は不条理だと思う」とぶぜんとした表情で述べ、不快感を示した。

 海江田氏は「選挙で戦う際は有権者に選択肢を示すので、当然政策に違いはあった」と述べ、民主党政権との政策の違いを指摘。また、「総理や与謝野さんと3人で会ったという一部報道もあったが、そういう事実は一切ない」と述べ、与謝野氏の入閣で話し合ったとの観測を否定した。

 ただ、「これから一生懸命おやりになるだろうし、懸念はない」とも述べた。

 小選挙区制度では、同じ選挙区のライバル同士が入閣するのは、極めて異例。先の衆院選では、選挙区で海江田氏が勝利し、与謝野氏は比例区で復活当選した。

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真紀子議員追放と宗男議員失脚の組織犯罪

  • 2011/01/14(金) 10:37:31

 東京新聞「本音のコラム」に佐藤 優さんのとても興味深い話が載っていた。北方領土問題解決に宗男さんの政治力を得るため外務省幹部の命令を受け佐藤さんが外務省にひきずりこみ、機密費や外務省の腐敗などの不祥事を告発しようとしていた田中真紀子外相を鈴木氏の力を借り追放させ、さらに知りすぎた宗男議員を外務省が失脚させたというのだ。外務省の組織としての恐ろしさと宗男議員を外務省に引き寄せたことの後悔の念が綴られていた。

なぜ、無実の罪で宗男議員が収監されたのかが、はじめてわかった。外務省の腐敗を追及しようとした真紀子議員もまた活躍の場から退けられた。今執拗に続けられる小沢氏への攻撃もまたこのような陰でうごめく思惑によってなのだろうか?正直な佐藤 優氏のこの告白が多くの者を救うことになるのだろうと思った。佐藤氏に続く本音の告白を待ちたいと願わずにはいられない。

冤罪に苦しむ人々を救えるのも、また勇気ある告白をする人によるのだと。

東京新聞
本音のコラム
    (書き写し)

後悔   佐藤 優
 


 喜連川社会復帰促進センターで服役している鈴木宗男前衆議院議員から一月五日付の手紙が届いた。便箋に検閲印が押してあった。
(略)
 筆者は鈴木氏に「申し訳ない」と心の底から思っている。北方領土問題を解決するために外務省は鈴木氏の政治力を必要とした。筆者は当時の外務省幹部の命令に従って、鈴木氏を外務省に引きずり込む工作に従事した。鈴木氏は北方領土交渉、アフリカ外交、予算・定員の確保などで外務省の応援団長になった。

 2002年、田中真紀子氏が外相になり、機密費問題に手をつけようとした。外務省の腐敗、幹部のスキャンダルが一挙に表に出そうになった。その不祥事隠しを外務官僚は鈴木氏に依頼した。その過程で鈴木氏は外務官僚の秘密、スキャンダルを知りすぎてしまった。鈴木氏の力を借り、外務官僚は田中外相追放に成功した。そして、「知りすぎた宗男」を始末する必要に外務省は迫られた。

当時、筆者は外務省がこんなに恐ろしい組織だとは思わなかった。鈴木氏を外務省に引き寄せるのではなかったと後悔している。(作家・元外務省主任分析官)

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