責任感のない菅内閣に対する天木直人ブログの批判

  • 2010/09/26(日) 11:05:26

 
『菅さんには、歴史観、大局観がありません。8月に開かれた国家戦略室の会合で菅さんは、「おれが何をしたいか、じゃなくて、おれが何をしたらいいのかを教えてくれ。知恵を出すのが君たちの仕事だ」と言って、官僚たちをのけぞらせたそうです。これが菅内閣の‘肝‘ですよ。じゃあ、あんたはいったいなんだったんだ。何のために政治をやってきたんだ、と聞きたい。昔の菅さんは、鳩山さんと一緒に「民益論 われら官僚主導を排す。なんていう本も出したのに、首相になったら全部かなぐり捨てるのでしょうか。』と「週刊朝日」(10/1)で、渡辺喜美みんなの党党首は言っている。

 今回の船長釈放について、仙谷官房長官が「那覇地検の判断」とし、那覇地検は、「中国との関係を考慮して」と述べている。これは、官僚に責任まで転嫁し、政府には責任がないと言っているようなものだ。これが、政治主導の外交なのだろうか?誰もがここまでの高度な政治的判断を那覇地検ができるとは思っていない。

民主党政権の中が、反小沢・親小沢とわれることが、与党としていくつものパイプを持って国々と交渉することを妨げているといってよい。民主党議員の中で、アメリカにパイプを持つ者、中国にパイプを持つ者、韓国・北朝鮮・ロシア・ヨーロッパにパイプを持つ者がいるはずなのに、今の政府はそれを使いこなせていない。

自民党の時と同じくアメリカだけと交渉すればするほど、中国は強硬な姿勢をみせる。日本は、アジアのどの国ともうまく付き合っていかねばならぬのに、今の政府には日本の国を安定した外交で守るということが機能していない。民主党の中がアメリカ派と中国派と分裂しているように、外交面でもまた、中国とアメリカのどちらにつくのかというようになることは、避けなければならない。

中国を煽り、中国周辺国と敵対させることで、孤立化させ、アメリカが仕掛ける戦争に向かわせることもあるだろうし、また、日本がどんなに筋を通しても、いや、筋を通せば通すほど、逆に日本が孤立していくこともあるだろう。

中国が経済発展を遂げ、アメリカが経済破綻をしていく中での覇権争いに、日本がまきこまれないようにするためにも、柔軟な外交と、メディアが国民を煽ることなく冷静に対応する姿勢をもつことが、必要になってくる。

 もし、この漁船が何らかの意図をもって日本に送りこまれ、中国があえて日本と中国国民の憎しみを煽る火種を蒔いたのだとしたら、日本はその挑発に乗らずに、かつ堂々と対応すべきである。元外交官天木直人氏は、どのように見ているか。載せてみた。


天木直人のブログ

http://www.amakiblog.com/archives/2010/09/24/#001678
菅・仙谷内閣は総辞職に値する


 外出していた私は、今回の船長釈放のニュースを週刊誌からの携帯電話連絡で知った。

なぜ船長が突然釈放されることになったのか、日本政府の対応をどう思うか、と。

 私は耳を疑った。

 首相か官房長が記者会見でも開いて発表したのか、と質したら、那覇地検がそう言っていたという。日中関係の悪化を考慮して釈放したという。

 それを聞いてさらに驚いた。

 その後のニュースを聞きながらこのブログを書いている。

 菅首相、仙谷官房長官、岡田幹事長、前原外相らの説明は説明になっていない。

 そもそも、今回の中国漁船の領海侵犯から始まった一連の事態は、ひとえに菅・仙谷民主党政権の外交力の欠如から来た混乱であった。

 その事を私は一貫してこのブログで書き続けてきた。

 それは右翼、左翼の立場を超えた日本を思うゆえの批判である。

 外交力で筋を通す事は決してナショナリズムを煽る事ではない。

 外交力で毅然とした態度を内外に示す事は軍事的危機を招く事ではない。むしろ逆だ。つまらない軍事的対立を避けるためにも、毅然とした外交力が不可欠だった。

 事件が起きて真っ先に日本が取るべきは総理や外相がみずから動いて政治的に事態を封じ込めるべきだったのだ。

 菅、仙谷、岡田、前原の対応はあまりにも無策だ。それが中国を増長させた。

 そして、菅政権の無策振りが頂点に達したのは、突然の船長釈放である。

 那覇地検がここまでの高度な政治的判断をすることはありえない。それはとんでもない越権行為だ。

 もし本当にそれを菅政権が許したとすれば、それはもっとありえない事だ。政権の責任放棄である。

 ここまで急展開しなければならなかった理由があったとすれば米国に命令されたとさえ勘ぐりたくなるほどだ。

 繰り返して言う。

 これはイデオロギーを超えた問題である。ナショナリズムを煽る事でもない。中国撃つべしといきり立っているのではない。

 私は今でも冷静である。冷静に考えれば考えるほど、あまりにも日本の国益を失う間違った外交的対応だと言わざるをえないから言っているのだ。

 菅・仙谷政権は国民に真実を説明する責任がある。説明如何では総辞職に値する。

 果たしてこの問題はどう発展していくのだろうか。

 野党は菅政権を追い込む事ができるのか。

 メディアは菅政権を批判するのか。

 国民は首相がコロコロ替わるのはよくないと言ってそれでも菅政権を許すのか。

 日本全体が問われている。

                           了

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

シンポジウム  「誰が検察の暴走を止めるのか?」植草一秀・青木理・三井環 各氏が語る。

  • 2010/09/26(日) 00:39:25

 検察の裏金作りの実態を内部告発しようとして逮捕された三井環元大阪高検公安部長と、共同通信社東京社会部で警視庁公安担当などを歴任、『日本の公安警察』『北朝鮮に潜入せよ』、『国策捜査』の著書がある青木理フリージャーナリスト、警察隊員に東京都迷惑防止条例違反(粗暴行為の禁止)の疑いで現行犯逮捕され無罪を主張し続けている経済評論家・経済学者植草一秀早稲田大学元教授が、「誰が検察の暴走を止めるのか?」とシンポジウムで語っている。

「アジア記者クラブ:シンポジウム 誰が検察の暴走を止めるのか 『権力』の操り人形か闇権力か 」データー改ざん事件を受けて、それぞれの思いを熱く語る検察問題など、小沢おろしなど検察・司法の問題点やその解決策などがわかるビデオをアップしました。

http://www.ustream.tv/channel/iwakamiyasumi


このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る