大高裁判:傍聴人の権利を無視した裁判官

  • 2012/01/24(火) 09:59:29

 裁判所の犯罪が問われる大高さんの裁判を傍聴した。孤独な闘いを続けてきた大高さんも、捏造事件が明るみにでるところとなり、小沢裁判同様、弁護団が結成されるまでになった。

 傍聴定員を超える人数が集まり、抽選となる。久しぶりに当たった。

 東京地裁は、あいかわらずの厳重警備。地裁入り口での荷物・ボディチェックだけでなく、法廷入り口でも厳しく調べられる。この検査までかなり待たされるだけでなく、幾重にも取り囲む警備員らとしばらく睨み合いの状態が続く。ここがほんとうに裁判所なのかと思う。異国の軍隊の中に置かれたようだった。さらに検査が済んでもなかなか中には入れず、開廷時間を過ぎても廊下で待たされる。

 やっと中に入ると、あいかわらず記者席が空席のまま残されている。来もしない記者のための席ならば傍聴希望者に開放するように、傍聴人と裁判官のやり取りがあり、意見を述べた傍聴人2名が退廷させられ、これに異議を申し立てた弁護人と裁判官との押し問答が続く。

 そのうち記者席にどこの記者か、一人やってきて座った。そして、やっと開廷。この日は、暴行を裁判所の職員に加えたという大高さんのこのときの写真やDVDを再現しての検察と弁護士との確認が裁判官と行われた。

 しかし、このDVDを傍聴人に、テレビスクリーンで見せることを裁判長は禁じた。弁護人は、一般国民を排除し、傍聴人の権利を奪うとして、ビデオを一般傍聴人に見せないことに対して、裁判官に異議を申し立てた。裁判を受ける権利を侵害し、裁判員制度を導入して一般に公開し、戦時中の密室裁判などによる冤罪をなくそうとする時代の流れに逆行するものだとした。

 女性検事は、「異議には理由がない」と述べ、裁判官もこれを認めて異議を却下した。弁護人の異議には、はっきりとした理由があった。しかし、検察の「異議には理由がない」と断定する理由は何もなかった。それなのに、なぜあの裁判官は却下したのか?再現フィルムを傍聴人に証拠を裁判で見せないと決定した裁判官には、正当性など何もない。

 この裁判は、裁判所の犯罪を問う裁判だ。なぜ、傍聴人が判断できるように進めないのか?それが裁判所の義務であるはずだ。傍聴人は、犯罪者ではないはずだ。

小沢裁判を通して、今までこの裁判所があらゆる手段を用いて、傍聴人を法廷に入れさせず、司法記者クラブや動員された傍聴人(傍聴券売買、共同通信動員など)で占領し、真実を一般国民に知らせず、自分たちにとって都合のよいように処理しようとしていることについて書き続けてきた。

 そして、このDVD再現を一般傍聴人に見せないという行為によって、裁判所が真実を隠蔽し、それを拡散されたくないという意図が明らかになった。これを公開すると傍聴人席が騒がしくなるかもしれない。裁判長が静粛にさせるのに困るかもしれない。しかし、裁判所や裁判官のすべきことは、傍聴人の管理ではなく、真実の追及であり、そのために公開すべきことは公開しなければならない。

 傍聴人の権利が著しく脅かされ、裁判所が果たすべき義務を果たしていないことに憤りと民主主義国家でなく軍隊が法廷を制圧しているような恐ろしさを感じる。市民が入り込み、裁判所が正しく裁判が行われているかを見届けなくては、冤罪被害者は今後もなくならないし、裁判所も裁判官も正義の場が正義でなくなっている現実を直視することができないだろう。

 今、大高さんを支持する市民たちが裁判にも集まり始めた。裁判所の犯罪、国家権力の行使を裁判所がどう裁くか?真実を隠蔽しようとするか、今後の日本の司法のために非を認めて謝罪し是正するか?これからの裁判を私達は、見守らなければならない。

 裁判所が真実に基づいて、間違っていれば否を認める行為をとれば、国民の司法への信頼も取り戻すことができるだろうと思われた。









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